■喜屋武岬 ― 美しい景観の先に刻まれた沖縄戦の記憶

沖縄本島最南端の喜屋武岬は、太平洋と東シナ海を望む絶景の地として知られる一方、
沖縄戦終盤の悲劇を今に伝える場所でもあります。
1945年6月、南部へ追い詰められた住民の多くが逃げ場を失い、この断崖から身を投じたと伝えられています。
現在は「平和の塔」が建立され、戦没者の慰霊と恒久平和への祈りが捧げられています。
美しい海を眺めながら、戦争の悲惨さと平和の尊さを静かに感じることができる場所です。
■絶景と歴史が息づく「具志川城跡」―海に守られた南のグスクを訪ねて

沖縄本島最南端の糸満市喜屋武に位置する具志川城跡は、三方を海に囲まれた天然の要害として知られるグスクです。
しかし、その築城年代や詳しい歴史には未だ多くの謎が残されています。
県内にはうるま市、久米島町、糸満市の3か所に同名の「具志川城」が存在し、
規模や構造、立地がよく似ているものの、その関係性は明らかになっていません。
城跡からは13~14世紀頃の中国製陶磁器が発見されており、当時の琉球が中国との交易を通じて海上ネットワークを築いていたことを物語っています。
具志川城は防衛拠点としてだけでなく、交易の拠点としても重要な役割を担っていた可能性があり、
潮風を感じながら歩けば、中世琉球の人々の暮らしや息遣いを身近に感じることができます。
写真&文:by社員Uさん